日本建設業連合会が生産性向上推進要綱2.0

35年度の生産性目標は25年度比25%向上 
BIMデータ基盤に設計・施工連携

 日本建設業連合会は、会員企業に向けた指標として2035年度の生産性を25年度比で25%向上させる数値目標を発表した。10年後の目指すべき方向性を示した「生産性向上推進要綱2.0」の中に盛り込んだ。25年7月に公表した「「建設業の長期ビジョン2.0」では35年までに129万人の技能労働者が不足する予測を立てており、それを克服するための方針として入職者の増加を推し進めるとともに、生産性向上として25年度比25%向上を掲げた。

 目標値は20年度に25年度比10%向上、35年度に25%向上と段階的に設定し、進捗状況を年一回のペースでフォローアップし、有効施策や生産性向上の阻害要因を分析する。生産性の測定には、「投入労働力当たりの付加価値」をベースとする「付加価値労働生産性」と「投入労働力当たりの生産量」をベースとする「物的労働生産性」があるが、要綱では技能労働者不足の一部を生産性の向上でカバーするスタンスから、生産量を重視する「物的労働生産性」を採用し、生産性指標の具体算定式も示した。

  目標達成に向けた取り組みを技術開発・設計、施工、維持・管理の3フェーズで区分けし、建設生産全体を通したサプライチェーン間の業務プロセスの効率化も推し進める。具体的には建築ではBIM、土木ではBIM/CIMの導入拡大を図り、関連データとの統合管理やデジタルツイン技術の普及拡大につなげるとともに、DfMA(製造・組立を容易にする設計手法)によ設計・施工連携を推し進める。

 建築生産の基盤にBIMやBIM/CIMデータを蓄積することにより、自動施工機械やロボットなどの導入障壁の解消し、遠隔施工・管理体制の構築や自律型施工機械の普及実現を後押しする。維持管理段階では設計、施工段階からの連携データを利活用することで施設や構造物の長寿命化につなげる。一方で技能労働者のリスキリングや次世代技術者の確保育成にも力を注ぐ。

 日建連は、大手・準大手ゼネコンなど全国規模で活動する総合建設会社約150社が加盟しており、要綱2.0は建設産業界にとっての重要な指標になる。16年には25年度までに15年度比10%の生産性向上を掲げており、20年度に達成したことから、25年度までに20年度比10%向上に目標値を上方修正している。

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