Arentは、プラント設計・施工領域の業務効率化を支援する AutoCAD Plant 3Dのアドインシリーズ「ASPO」の機能をアップデートした。配管サポート材の製作図作成を支援する「ASPO Support Fab」では、対応する鋼材サポートを計22種類に拡充したほか、支持面に合わせて寸法を自動調整する機能も追加した。スプール図作成を支援する「ASPO Spool Manager」でオートデスクの建設クラウドプラットフォーム「Forma」との連携機能を強化した点も見逃せない。

ASPOは、 AutoCAD Plant 3D上のモデル情報を活用し、プラント設計から施工準備までのデータ連携を効率化するアドインシリーズとなり、配管サポート材の製作図作成を支援するSupport Fabと、スプール図の作成を支援するSpool Managerで構成する。2026年4月末からβ版を提供し、8月に正式版を開始した。
Support Fabの更新では、水平配管用や垂直配管用を含む鋼材サポートへの対応を22種類まで拡大したほか、設計条件に応じたベースプレートのタイプ変更や、一部サポートで鋼材の組み方を選択できる機能にも対応した。
新機能として加わったのが、サポート寸法の自動調整だ。構造ソリッドや基準床ELなどの支持面に合わせ、足長などの寸法を自動的に伸縮させることにより、サポートを配置した後に必要となる寸法調整の手作業を減らすことを狙う。製作図についても、部材呼称の引出線や寸法の配置を改善し、注記と部材が重なるケースを抑制した。
Spool ManagerではFormaとのデータ連携を強化した。溶接マーカーを通じてSpool Managerで設定した溶接情報をFormaへ連携でき、新たに「溶接マーカーチェック」も搭載したことで溶接マーカーと最新の溶接データが一致しているかを確認できるようにした。
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BIMedia目線ーー3Dモデルにある情報を後工程へ引き継ぐ仕組みを強化した。プラント分野では、3Dモデルによる設計が進む一方、施工準備の段階で汎用CADや表計算ソフトなどへ情報を移すことで、データが分断される課題が残る。ASPOはモデル情報を起点に製作図やスプール、溶接情報までつなげることで、この分断を小さくすることに力を注ぐ。特にFormaとの連携強化によって、設計データを施工側でも継続して利用する流れが広がれば、プラントDXにおけるデータの利活用につながる。
