Arentは、建設業向けAIクラウド工程管理システム「PROCOLLA(プロコラ)」に、複数プロジェクトの工程を横断して表示・管理できる機能と、外部システムとの連携を可能にするAPIを追加した。複数の現場を抱える工事部門や経営層を対象に、要員計画や稼働状況の把握を支援する。
建設会社では複数の工事が同時に進行する一方、工程管理は現場ごとに分かれているケースが多い。そのため、どの現場に誰を配置するか、特定の職種に負荷が集中していないかといった全社的なリソース状況を把握するには、担当者が複数の工程表を見比べる必要があった。
追加した横断表示機能では、複数プロジェクトの工程を一つの画面に集約した。プロジェクトごとに工程を並べて表示する「プロジェクト別表示」と、要員やリソースを軸に各プロジェクトの負荷を見る「リソース別表示」の2つの視点から確認できる。
プロジェクト別表示では各現場の着工・竣工時期や工程の重なりを一覧で把握でき、リソース別表示では特定の職種や担当者に負荷が集中する時期、逆に稼働に余裕が生じる時期を把握しやすくなり、応援要員の手配や着工時期の調整などに活用できる。
もう一つの新機能となるAPI連携では、PROCOLLAで管理している工程データを外部システムから利用できるようにし、原価管理システムや基幹システムなどとのデータ連携を可能にする。工程情報を他の業務システムでも活用することで、工程を起点とした業務フローの構築を支援する。
PROCOLLAは、建設現場の工程管理をクラウド上で一元化するAIクラウド工程管理システムとなり、リアルタイムの同時編集やAIによる工程作成・分析支援などを備え、工程管理の属人化や情報の分断解消を狙う。これまでにも工程データの分析やAIによる資料作成など、蓄積したデータを次の業務に活用する機能を展開している。
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BIMedia目線ーー工程管理の単位を「現場」から「会社全体」へ広げた。一つの現場の工程を効率的に管理するだけでなく、複数現場の工程と要員を横断して見ることで「どこに人が必要なのか」「どこに余力があるのか」という経営・工事部門側の判断にも工程データを利用できるようになる。APIが公開されたことで、工程データを工程管理システムの中だけに閉じず、原価など他の業務データとつなげる道も開かれた。建設DXでは業務間でデータをつなぎ、同じ情報を繰り返し入力しない仕組みをつくることが重要になる。PROCOLLAの機能拡張は工程表を「現場の管理ツール」から「全社のリソース判断に使うデータ」へ広げる動きとして注目される。
